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なぜか未だに知名度低め AGA治療薬「ザガーロ」の効果と副作用について

更新日:2020年3月10日

ザガーロパッケージ画像AGA治療に「ザガーロ」という新薬が発売されてから4年以上が経過しましたが、知名度が高まらないだけでなく、存在そのものがあまり知られていないという現状があります。

AGAの国内正規薬として一番新しい治療薬「ザガーロ」について改めて考えてみましょう。

改めて、「ザガーロ」とは?

「ザガーロ」とは、2015年9月に厚生労働省から承認され、2016年にグラクソスミスクライン社から発売されたAGA(男性型脱毛症)の治療薬です。

有効成分はデュタステリド。もともとは前立腺肥大症を治療するための「アボルブ」という薬に使用されていたものですが、AGAへの効果が認められたため、専用の治療薬として開発されました。
カプセル状で飲みやすくつくられており、容量は0.1mgと0.5mgの2つが用意されています。

AGA治療ナビにも「ザガーロ」について詳細を説明する情報ページがありますので、こちらも参考にしてみてください。
→AGAの治療薬と治療法「ザガーロ」

ザガーロの効果

では肝心の効果と副作用についてみていきましょう。特に、既に発売されて認知度的にも高いAGA治療薬、「プロペシア」とどのように違うのでしょうか。

まず効果についてですが、「ザガーロ」はAGAを治療する薬ですから、当然AGAの原因に働きかけます。AGAの原因といえば悪玉男性ホルモン(DHT=ジヒドロテストステロン)です。この物質が、髪の成長期間を著しく短くしてしまうため、すぐに抜けやすく、薄毛になってしまいます。

さらにこのDHTをつくり出してしまう働きをするのが「5αリダクターゼ」と呼ばれる特殊な酵素です。AGA治療薬はこの酵素の働きを阻害することで原因物質であるDHTを減らし、髪を抜けにくくする働きをもっています。

そして実はこの「5αリダクターゼ」にはⅠ型とⅡ型があるといわれています。先にふれた「プロペシア」では、このうちの1種類にしか働きかけることができないのですが、「ザガーロ」の場合はⅠ型とⅡ型の両方に働きかけることができるという特徴があります。そのため、先に発売されていた「プロペシア」よりも高い薄毛改善効果が期待されていますし、実際の臨床データでも「5αリダクターゼ」の阻害効果には高いスコアを示しています。

ザガーロの副作用

では気になる副作用についてはどうなのでしょうか。

効果が強い分、副作用も強いように思えますが、こちらに関してはプロペシアとほぼ変わらない症状であるといえます。

代表的な症状は下記のとおりです。
・リビドー(性欲)減退
・ED症状(勃起不全)
・射精障害

これらの副作用は、「プロペシア」でもみられ、AGA治療薬としての共通性があります。

副作用の発症頻度はとても低く、わずか3~5%程度です。服用容量の大きい小さいによる発症頻度や症状の重度軽度には差が無いといわれています。

ですので、あまり深刻に心配をする必要はないでしょう。むしろ、服用者のなかで副作用を感じていない人のほうが圧倒的に多いということがわかります。

なぜ認知度が低めなのか

効果は認められているのになかなか認知度が高まらない背景は何なのでしょうか?

一番はやはりCMなどの広告が少ないことでしょう。「AGA」という脱毛症の宣伝広告は目にすることがあっても、薬そのものを大々的にというのはあまり目にしないですよね。

AGAという脱毛症やそれを治療するということを推奨している広告は、今では少しずつ増え、新聞テレビ雑誌などでもAGA治療を行うクリニックの広告を見ることが珍しくなくなってきました。なかでもTVコマーシャルは知名度をあげるには効果が高く、なんども繰り返し放送されることで広く浸透してきたように見受けられます。

ただ、具体的な薬の名前となると、なかなかそれをメインにコマーシャルも打たれないので、「カゼ薬といえば○○」というくらいにまで認知されるということもないようです。

また、別の要因として、最初に発売された薬ではないから、という点も大きいのではないでしょうか。ED治療薬でいえば、「バイアグラ」は多分にそのインパクトがあったけれども、後続となった治療薬である「レビトラ」や「シアリス」は未だに「バイアグラ」ほどの知名度を得ていません。

同様に、AGA治療でも最初に発売されて話題となった「プロペシア」は広く認知されて代名詞ともなってしまったため、次いで発売された新しい薬の名前がそれを上書きするのは、なかなか難しいものがあるようです。

治療薬選びはじっくり慎重に 費用対効果と自分に合うかを見極めよう

「とりあえず一番有名だからプロペシアでAGA治療を始めてみよう」と考える人もいらっしゃるかもしれませんが、単純に知名度だけを基準にしてしまうと、思わぬ選択ミスに繋がる可能性があります。

どの薬でAGAを治療するかというのは基本的には患者個人の自由ですが、一般的には自分の症状に対して効果が見込めるかどうかであったり、体質に適合していて飲んでも問題ないか、無理なく服用を続けられるか(経済的な負担も含めて)というような点が、選択の基準になってくるのではないでしょうか。

つまり、有名だからその薬で治療をするというのは、安全性への信頼という意味を除けば、やや外れた選び方になっているのかもしれません。「有名な薬であれば治療効果が高いハズ」と考える人もいるかもしれませんが、自分が飲んでも必ず効果が出るというワケではないので注意が必要です。

自分のAGA症状と進行度合いをしっかりと専門医に診察してもらい、そのうえで効果が見込める最適な治療薬を、ザガーロも含めた様々な薬のなかから選ぶことをおすすめします。

AGA治療ナビにも「ザガーロ」について詳細を説明する情報ページがありますので、こちらも参考にしてみてください。
→AGAの治療薬と治療法「ザガーロ」

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