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5αリダクターゼ

更新日:2011年7月30日

5αリダクターゼとは

男性型脱毛症を引き起こす原因物質である悪玉男性ホルモンを発生させる、人体に存在している還元酵素のことです。
5αリダクターゼには男性の心身の成長に必要不可欠な男性ホルモンであるテストステロンの働きを高める作用があり、その作用によりさらに強力な男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)に代謝します。

毛乳頭細胞の図解

ジヒドロテストステロン自体は男性ホルモンの一種なので特に害はないのですが、毛乳頭細胞あるアンドロゲンレセプターという受容体と結合することで発毛や育毛を阻害する作用が出てきます。
これによりヘアサイクルが乱れて抜け毛が増えてしまうという、AGA発症の要因となってしまうのです。

5αリダクターゼの種類

5αリダクターゼには1型と2型という二種類のタイプがあります。
5αリダクターゼ1型は体毛の皮脂腺に存在しており、2型は頭髪や髭などの毛乳頭細胞に存在し、頭皮でいえば前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞に多く存在するといわれています。

5αリダクターゼの図解

AGA発症の要因とされるジヒドロテストステロンはアンドロゲンレセプターと結合すると、頭髪には脱毛因子を放出し、頭髪以外の髭やスネなどには発毛を促す作用があるため、髭や体毛が濃い人や、頭頂部などの薄毛が進行している人は5αリダクターゼ2型が大きく活性化している可能性があるといえます。

5αリダクターゼの抑制方法

薄毛やAGAの要因が全て5αリダクターゼの影響というわけではありませんが、5αリダクターゼを抑制することでAGAや薄毛症状を改善できる可能性があります。
5αリダクターゼを抑制するにはいくつかの方法があります。

  • プロペシアの服用

AGA治療薬のプロペシアの有効成分であるフィナステリドは5αリダクターゼ2型を抑制する効果があります。
元々フィナステリドは同じ5αリダクターゼが原因といわれる前立腺肥大の治療薬として研究・開発された経緯から、男性型脱毛症であるAGAにも同様の抑制効果があるとされて、その市販薬がプロペシアとなります。
プロペシアの詳細はこちら

  • ザガーロの服用

AGA治療薬のザガーロの有効成分であるデュタステリドには5αリダクターゼの1型と2型の両方への抑制効果があります。
デュタステリドもフィナステリドと同様に前立腺肥大の治療薬として研究・開発されており、男性型脱毛症であるAGAにも効果があるとされてています。その市販薬がザガーロです。
ザガーロの詳細はこちら

  • 食事やサプリメントによる抑制効果

プロペシアやザガーロのようなAGA治療薬に比べれば、即効性も効果も低いものですが、少なからず効果があるとされている栄養素なども認められています。
まずはメキシコ等で採られるヤシの一種であるノコギリヤシには、5αリダクターゼの作用を抑制する効果があるといわれています。
また、カキやチーズに含まれる亜鉛や、大豆などに含まれるイソフラボンにも5αリダクターゼ抑制効果があるといわれていますが、真偽は定かではありません。
最近、ウーロン茶や緑茶にも、この5αリダクターゼを阻害して発毛を促す作用があるのではないかと話題になっています。

5αリダクターゼは遺伝する?

人によって5αリダクターゼの活性化の度合いは変わってきますが、活性の傾向は遺伝するといわれています。
優性遺伝とされているため、両親のどちらかがこの遺伝子を保有していれば子供に遺伝するでしょう。
しかしこの傾向を遺伝したとしても、必ずAGAを発症して薄毛になるという訳ではありませんので、自分がAGA発症の可能性があるか不安な人は一度専門クリニックで相談するのが良いでしょう。

遺伝のイメージ

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