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【医師監修】AGAと頭皮の血流

更新日:2014年06月06日

医師から学ぶAGA治療 宮谷 孝幸医師

血流が低下した硬い頭皮は髪が育ちにくい環境

人間の体は、血流によりコンディションが保たれています。しかし加齢や代謝の低下に伴い血流は少しずつ悪くなっていきます。そして皮膚はそれが最も目立つ組織です。皮膚の血流低下により、本来持ち合わせている肌のハリがなくなり、その機能が低下します。頭の場合は頭皮が硬くなり、血流が低下することで髪の毛が育ちにくい環境になってしまいます。脱毛に悩んでおられる方で、頭皮が硬くなった気がするという方は実際に多いです。
一般に血流を良くするためにはマッサージが行われます。肩こりの時マッサージで楽になったという経験をされた方は多いかと思います。このように血管の豊富な筋組織等ではとても有効な方法なのですが、頭皮のような皮膚組織は比較すると効果が出にくい組織といえるかもしれません。しかし頭皮の血流は重要です。血流の改善が発毛に有用であることは、血管拡張薬であるミノキシジルが発毛に対して効果を認められていることからも推定できます。

頭皮の血流を改善!クライオスポット治療とは?

当カヴァロクリニックで採用しているクライオスポット治療では、頭皮を直接マイナス150度の冷気を使用し一気に表皮を冷やします。それによって皮膚の表面温度は約5度まで速やかに低下します。この方法の優れているところは、皮膚深部温度は低下させずに皮膚表面のみ低下させることが可能となる点です。皮膚への適切な寒冷刺激により皮膚の血管は元に戻るため急速に拡張します。これにより血液に飢えていた血管が、今までとは比較にならない量の血液により満たされます。
また同時に、今までほとんど血流がなかった微細な血管にも血流を生じます。その結果皮膚の血行が促進され、全体的に赤みを帯びてきます。また使用後には、毛細血管の拡張も見て取れます。この方法では、より安全に、そしてより効果的に皮膚のアンチエイジングが行えます。欧米では全身のアンチエイジング目的で広く用いられております。

クライオベネブ療法の併用でさらに発毛効果を高める

またこのクライオスポットによる低温治療に併せて、ベネブ社の成長因子を頭皮に直接注入するクライオベネブ治療を行っております。低温療法による血流の増加に併せて薬剤を使用することで、更なる効果を期待できます。また冷気を用いることで、頭皮に薬剤を使用する際の痛みを軽減できるのも利点です。

※記事内容は執筆医師による見解です。AGA治療ナビによる検証等を負うものではありません。

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