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ロゲイン(外用薬)

更新日:2011年7月6日

ロゲイン(外用薬)

ロゲインとは

ロゲインはミノキシジルを有効成分とするAGA治療薬で、主に頭皮に直接塗布する外用薬です。
薄毛改善の効果がある有効成分ミノキシジルを5%配合しています。

元々は1960年代にアップジョン社(今のファイザー社)が高血圧の経口治療薬として製造していたミノキシジルに育毛効果があることがわかり、1980年代にミノキシジルを2%配合した薄毛治療薬として販売したのがロゲインです。

ロゲインとは

後にファイザー社がロゲインを含む一般医薬品製造事業をジョンソン・エンド・ジョンソン社に売却したことにより、現在ではジョンソン・エンド・ジョンソン社傘下の医薬品メーカー・マクニール社がロゲインの製造・販売を担っています。マクニール社は日本では馴染みのない企業ですが、アメリカ国内では最大手の一般医薬品メーカーとして有名です。
日本の大正製薬が一般医薬品として販売している育毛剤「リアップ」は、ロゲインと同じミノキシジルを有効成分としていることもあり、ロゲインはリアップの元になった治療薬ともいえます。また、リアップ等に比べると、ロゲインは比較的安価に購入することができます。

原則的に日本国内においては厚生労働省未承認のため、クリニック等で正規処方することはできませんが、個人輸入という形で通販サイトや一部AGA治療クリニック等で購入することは可能です。しかし国内未認可の医薬品のため、使用する際は細心の注意が必要であり、使用上の注意点を確認せずに塗布した場合、重篤な副作用を引き起こす可能性があるので、購入も含めて十分ご注意ください。

ロゲインには3つの種類の外用薬が販売されています。

① 液状タイプ
ロゲインの中で一番スタンダードなタイプであり、サラサラした液体で、スポイト等で頭皮に直接塗布する外用薬です。有効成分のミノキシジルを5%配合しています。
② 泡状タイプ
整髪料のムースのようにスプレータイプで塗布するロゲインで、液状タイプよりも塗布しやすいのが特徴です。有効成分のミノキシジルや他添加物などは液状タイプのロゲインと全く同じですが、液状のロゲインより少し香りが強いため、ニオイが気になる方は液状タイプをお使いください。また、泡状のロゲインは取り扱うクリニックや通販サイトも少ないので、液状タイプよりも入手が難しいかもしれません。この泡状ロゲインも液状タイプと同様に有効成分のミノキシジルを5%配合しています。
③ 女性用ロゲイン
上記の2つのタイプはミノキシジルの濃度や添加物から男性向けに開発されたロゲインですが、これを女性が使うと思わぬ副作用や健康被害が出る可能性があるため、ミノキシジルの濃度を2%に減らした女性用のロゲインです。日本国内で販売されている女性用リアップがミノキシジル1%配合なので、それよりも濃度の高い外用薬となります。男性用の液状ロゲインと同じく、スポイトを使用して頭皮に直接塗布します。

ロゲインの購入方法

現在はまだロゲインが日本国内で認可されていない医薬品なため、日本国内の様々なクリニック等で手軽に処方・入手できるという訳ではありません。しかしロゲインを使用すること自体が違法ということではないので、日本国内でロゲインを入手して治療に用いることは問題ありません。基本的には国内で流通していないロゲインを、国内で購入する方法はあります。

ロゲインの購入方法

現状では主に2つの入手方法があり、1つは一部のロゲイン取り扱いクリニックで購入する方法。もう1つは個人輸入代行という形の通販サイトで購入する方法です。ここでは2つの方法でのロゲイン購入についてご紹介いたします。

クリニック
アメリカなどの海外では一般の薬局等で誰でも購入することができるロゲインですが、日本国内では厚生労働省の認可が下りていない医薬品であるため、ドラッグストアで買えたり、様々なクリニックで気軽に処方できるというものではありません。
しかし一部のAGA治療専門のクリニック等でロゲインを販売しているところもあり、治療薬として購入することも可能ではあります。現状ロゲインを取り扱っているクリニックは本当にごく一部であり、実際は取り扱うこと自体がグレーゾーンでもあります。ただよく分からない海外サイトでロゲインを購入するよりは、AGA専門クリニック等で医師の診療の下、購入する方が信頼性は高いのではないかと思います。
AGA治療を行なっているクリニックは基本的にカウンセリングを行うことが前提でもあるため、ご自身の状態や既に服用している薬などを医師に相談することで、ロゲインが効果的・安全に使用できるでしょう。逆に状況によってはロゲインではない治療薬の方が効果が出るかもという場合もあるので、AGAにお悩みの方はとりあえず専門クリニックの医師に相談してみるのが良いでしょう。
クリニックによりますが、大体の相場としてロゲイン1本で¥4,000〜5,000程度が多く、他治療との組み合わせで月¥10,000程の費用がかかるクリニックもあるようです。通販サイト等で購入するよりも割高になることも多いですが、カウンセリングや経過観察なども含む信頼性分のお金と考えれば許容範囲なのではないかと思います。
個人輸入・通販
方法によっては最も安くロゲインを購入できる手段かもしれませんが、あわせて最も困難なロゲイン購入方法ともいえます。とにかく海外での購入から輸入方法、各種書類と手続きの準備など、全て個人で行う必要があります。しかもロゲイン購入先はアメリカが多いと思われるので、ビジネスレベルで英会話が行えるスキルも必要となります。
流れとしては、まずアメリカ国内等でロゲインを販売してくれる薬局やwebサイトを探し出し、購入したロゲインを日本国内に合法で適切な形で輸入できるような輸送手段を確保します。輸送手段が決まれば、税関での手続きや必要書類も準備し、関係各所と連携の上、日本国内にロゲインを輸入します。
正直かなりハードルが高い方法といえます。貿易関係の知識や経験がある人や、医薬品輸入のコネがある人などに向いている入手方法なので、一般の人が安いからといって実行できる手段とはいえないのでご注意ください。
個人輸入のための書類作成や関係各機関への連絡・許可取りは非常に面倒なので、取り扱いクリニックを受診するのがオススメです。

ロゲインの使い方

ロゲインの有効成分であるミノキシジルは用法・用量を守って使用しなければ最適な効果を得ることができません。しかも決められた用法・用量を守らずに使用した場合、思わぬ副作用や甚大な健康被害を受けてしまう可能性があるので十分注意が必要です。

ロゲインの使い方

ロゲインは朝と夜の1日2回の使用とされています。朝にロゲインを塗布してから、12時間程度のインターバルをあけて2回目を塗布するようにしてください。
効果を早く出したいから1日3~4回ロゲインを塗布したり、昨日は1回しか塗布していないから今日その分も含めて3回塗布するというような、指定回数を守らずに使用した場合は最適な効果を得ることはできません。

また、1回の塗布に使用するロゲインの量は1mlとなっており、1日2回の使用回数・1回1mlの使用量を必ず、守って使用してください。
スポイトの目盛りを見ずに適当な量を塗布したり、塗布すると頭がベタベタするから少量しか塗布しないなど、使用回数だけではなく、使用量も決められた適量を塗布しなければ意味がありません。多く塗布すれば効果が倍増ということでは決してなく、副作用や健康被害の可能性が倍増してしまいます。

ロゲインのボトルを開けると、専用のスポイトが付いているので、そのスポイトの目盛りにラインのある1mlを吸い取ってください。
ロゲインを適量吸い取ったら、ゴムのポンプを押しながら、頭皮の薄毛が気になる部分に少しずつロゲインを塗布していきます。
泡状のロゲインであるロゲインフォームは1回の適量を出すのは難しいですが、キャップの半分程度の泡を1回で使用するようにしてみてください。
頭皮にロゲインを塗布し終わったら、患部にロゲインを刷り込むように、手で頭皮をマッサージしてください。ロゲインはただ髪に付着しただけでは効果は無いので、しっかり頭皮に馴染むよう優しくマッサージをしましょう。
この後、濡れた頭皮が気になってドライヤーで乾かす人もいますが、ロゲイン塗布後はできるだけドライヤーは使用せずに自然に乾かしましょう。大体20〜30分程度でロゲインは乾きますが、その時間でロゲインの有効成分ミノキシジルが頭皮に浸透していくので、面倒だからとドライヤー等を使用してしまうと、浸透前に乾いて効果が半減してしまうので要注意です。

以下にロゲインを塗布する際の注意点をまとめましたので参考にしてみてください。

  • ロゲイン使用の注意点

塗布後は頭皮を濡らさない
ほとんどの人が朝やお風呂上がりの夜にロゲインを塗布することが多いと思いますが、万が一ロゲインを塗布した後に髪を洗ったり、水泳をすることがある場合は、水で頭皮のロゲインが流れ落ちてしまうこともあるため、ロゲインの塗布後は4時間以上はインターバルをあけてから洗髪や水泳を行うようにしてください。
使用は髪を乾かしてから
頭が濡れた状態でロゲインを塗布するのもやめましょう。
これは頭皮上の水分でミノキシジルが流れ出てしまうこともあるので、洗髪後にロゲインを塗布する際は、まずドライヤー等で頭を完全に乾かしてから、ロゲインを塗布するようにしてください。
使用直後のヘアカラーはNG
ロゲインの塗布直後にヘアカラーリングや白髪染めなどを行うのもやめましょう。
ロゲイン使用後に長時間空き、完全に乾いた状態等ならば他の薬剤と合わせてロゲインを併用することは基本的に問題はありません。しかし頭皮にロゲインが残った状態で他薬剤を使用した場合、頭皮への負担が増えて、かゆみやかぶれなどの原因にもなり、薬剤同士の化学反応等で思わぬ健康被害を受ける可能性があります。

また、以下に該当する人はロゲインの使用自体が認められていません。

  • ロゲインが使用できない人

女性
ここでの「ロゲイン」は基本的に男性向けの成分濃度や添加物の医薬品のため、女性が使用すると副作用やホルモン異常などの健康被害が出る可能性がありますので、女性でロゲインを使用したいという人は「女性用ロゲイン」をご使用ください。
18歳未満の人
身体の成長が完全に安定していない18歳未満の人や乳幼児がロゲインを使用してしまった場合、成人よりも重篤な副作用を引き起こす可能性があるので使用しないでください。まだ身体の成長が続いている18歳未満の場合、今後の成長にも影響を与える可能性もあります。18歳未満ながら薄毛がどうしても気になるという人は、必ずAGA専門のクリニックや皮膚科等の医師に相談の上、治療を行うようにしてください。
頭皮に発疹や炎症がある人
頭皮に発疹や充血、化膿や炎症、かゆみなどがある人はロゲインは使用しないでください。ただ、一時的な炎症などの場合は、その症状が治ってからロゲインを使用するようにしてください。また、体質的に肌が弱い、薬剤によって荒れてしまうなどの状態の人は、事前に耳の後ろや二の腕などでパッチテストを行なってから、ロゲインの使用が可能かを判断してください。
血圧に異常がある人
ロゲインの有効成分であるミノキシジルはもともと、高血圧の人の血圧を下げるために開発された成分なので、低血圧の人がロゲインを使用すると現状よりもさらに血圧を低下させる可能性があるため、ロゲインを含むミノキシジル配合の薬剤を使用するのは控えた方が良いかと思います。
心臓に疾患がある人
ロゲインの有効成分ミノキシジルには体内の血流を促進する効果もあるため、不整脈や動悸などの持病がある人もロゲインを使用するのは控えた方が良いでしょう。
AGA以外の薄毛の人
AGAと呼ばれる男性型脱毛症の原因は遺伝といわれています。
ロゲインはこのAGAの遺伝による男性ホルモンの影響に効果のある治療薬のため、それ以外の薄毛には効果が期待できません。具体的には精神的な問題で発症するといわれる円形脱毛症、寒い時期やストレスがきっかけといわれる脂漏性湿疹、思春期以降の男性に多いひこう性脱毛症などには、ロゲインの効果は期待できないので、これらを発症して治療したいという人は、皮膚科などの専門医療機関の医師に相談してみてください。

ロゲインの有効成分

ロゲインの有効成分はミノキシジルと呼ばれる、もともと高血圧患者のための血管拡張剤として開発された成分です。
この成分には副作用として脱毛症の改善や多毛などの症状があらわれたことから、薄毛治療の治療薬として販売されるようになり、外用発毛剤として1988年にアメリカのFDAから承認を受けています。日本では、ミノキシジル自体は一般用医薬品として厚生労働省の認可が下りていますが、ミノキシジルを配合するロゲインの認可は下りていません。

ロゲインの有効成分

どうしてミノキシジルに薄毛治療の効果があるのかはまだ完全には解明されていませんが、人間の発毛プロセスに影響を与えることは間違いありません。頭皮の中で髪の毛を作り、育てる部分「毛包」に直接ミノキシジルが働きかけることは解明されており、毛包の細胞を活性化し、小さくなった毛包を再度成長させる効果があるといわれています。この毛包が元気になれば、髪の毛も成長し、正しい発毛サイクルに戻ることで薄毛を改善することが可能です。また、ミノキシジル自体が血管を拡張させる効果のある成分なので、使用することで頭皮の血管も広がって血流も促され、毛包にも栄養が届くため、髪の成長に効果が出るとも考えられています。

ロゲインの効果

ロゲインの有効成分であるミノキシジルが薄毛治療に効果があるということ以外、なぜ効くのかなどの細かい仕組みはまだ完全に解明されていません。しかし頭皮の中で髪の毛を作り、育てる部分「毛包」にミノキシジルが効果的に作用することは認められています。これに加えてミノキシジルには血管の拡張作用があるため、ロゲインを塗布することで頭部の毛細血管を通して毛包に栄養が届き、髪の成長を促進させるのではないかとも考えられています。

ロゲインの効果

ロゲインの効果が実感できるまでには、ある程度の治療期間が必要となります。
ミノキシジルを5%配合したロゲインを使用して、個人差もありますが、約4ヶ月くらいで効果を実感できるとされています。4ヶ月経ったからすぐにボサボサッと髪が生えてくるわけではありませんが、薄かった部分に新しい髪の毛が生えてくるといった、目に見える改善が体感できる人が多いそうです。しかしあくまでロゲインの効き方には個人差があるので、ロゲインを使用した人みんなが4ヶ月後に必ず新しい髪の毛が生えているかというと、そうではありません。ただ何もしないより何か試してみた方が良いと思いませんか。まずは半年程度、ロゲインでの治療を試してみたらいかがでしょうか。

ロゲインの副作用

ロゲインは比較的副作用の少ないAGA外用薬といわれていますが、全く副作用が無いわけではありません。

ロゲインを使用した人の中で最も多い副作用の症状とされているのが、ロゲインを塗布した頭皮のかゆみです。

ロゲインの副作用

ロゲインの有効成分であるミノキシジルには血行促進の作用があるため、血流が良くなりかゆみをもたらしている可能性、もしくはアレルギー反応によるかゆみの可能性など、原因ははっきりとは判明していません。少しかゆい程度だから大丈夫と思わずに、ロゲインを使用して頭皮にかゆみが出た場合は、ロゲインの使用を中止して医師の診察を受けるようにしてください。かゆみがある状態のままロゲインを使用し続けると、頭皮がさらに炎症を起こし、発毛自体にも悪影響が出る可能性もあります。

そして次に多いと言われる副作用の症状は、頭皮の発疹やかぶれです。
ロゲインを塗布後に、頭皮が少し熱いような感覚があったり、頭部にほてりを感じた場合も、ロゲインの使用を中止してください。これはお酒がすごく弱いというような人や、アルコールやエタノールにアレルギー反応を起こす人に出やすい副作用なので、気になる人は事前にパッチテスト等で耐性を確認しておいた方がいいかもしれません。

ロゲインの有効成分ミノキシジルはもともと高血圧の人の血圧を下げるために開発された成分のため、ロゲインを使用することで低血圧になる人もいるそうです。もともと血圧が低いという人や心臓や腎臓に持病や疾患がある方は、クリニック等の医師の診察の下、ロゲインが使用可能か判断を仰いでください。

これらに加えて、ほんのごく一部のロゲイン使用者に以下のような副作用があらわれたという報告もあったそうです。

  • 塗布部分のニキビ
  • 頭痛
  • 性的不能、性欲減退
  • 不整脈、動悸
  • 手、足、顔などのしびれ

など

ロゲインのジェネリック

ロゲインも他医薬品と同様に、販売開始からすでに20年以上が経過したことにより、特許が無効となったため、ジョンソン・エンド・ジョンソン社以外の製薬メーカーからミノキシジルを有効成分とするロゲインのジェネリック薬が販売されるようになりました。

ロゲインのジェネリック

ジェネリックとはいえ、有効成分はロゲインと同じミノキシジルで、メーカーによって配合される添加物やミノキシジルの濃度が違う場合がありますが、違いはほとんどありません。
ジェネリックは既存の有効成分等を流用できるので、初期開発費がかからないため、本家ロゲインよりも比較的安価に入手することが可能です。メーカーによって差はありますが、30%〜50%程度安く購入できる場合もあるようです。
メジャーなところでは以下の2つのジェネリックが有名です。

  • カークランド

正式名はカークランド・シグネチャー・ミノキシジルで、日本でも有名な会員制の倉庫型スーパー「コストコ」が自社のプライベートブランドで販売しているミノキシジル配合のジェネリック治療薬です。スーパーのプライベートブランドでAGA医薬品?と驚く方も多いかもしれませんが、コストコはAGA治療薬以外にも胃腸薬や抗アレルギー剤などの医薬品を自社のジェネリック商品として以前から販売しているので信頼性は高いかもしれません。

カークランド

ロゲインと同じくミノキシジルを有効成分とし、5%配合されています。こちらも液状タイプと泡状タイプの2種類の外用薬が販売されています。
コストコのプライベートブランド商品ではありますが、薬事法などの問題で日本国内のコストコでは流通・販売されていないのでご注意ください。

  • ポラリス

ポラリス・リサーチ・ラボラトリーズ社が製造・販売していたミノキシジル配合のジェネリック治療薬で、ロゲインよりも高い濃度のミノキシジル配合タイプも販売されていたのがポラリス最大の特徴でした。しかし2017年に販売が終了となり、現在では入手困難のようです。

ポラリス

基本的にはロゲインと同じくミノキシジルを5%配合した治療薬が主力でしたが、これ以外に7%配合のもの、15%配合でアミノ酸を配合したもの、16%に別のAGA有効成分フィナステリドも配合したものなど、バリエーションはかなり豊かでした。
現在ではポラリスの後継として「フォリックス」というジェネリック薬が販売されています。

一般医薬品

日本国内ではミノキシジル配合の医薬品を、一般的な薬局で購入可能な「一般医薬品」として厚生労働省が認可しています。ただ原則的には薬剤師のいる薬局薬店でのみ購入できる第一類医薬品に分類されているため、コンビニ等で気軽に買えるというわけではありません。

一般医薬品

しかし医師の処方箋が必須となる医療用医薬品よりは手軽に手に入れることができるので、日本国内ではさまざまなミノキシジル医薬品が販売されています。中でもパイオニア的存在なのが、大正製薬が1999年に発売を開始した「リアップ」です。これはミノキシジルが1%配合と、ロゲイン等と比べると濃度が低いですが、効果的な有効成分を配合した医薬品が薬局で簡単に買えるというのは非常に画期的でした。
リアップの特許が終了したことで、現在ではミノキシジルを有効成分とした、いわばリアップのジェネリックが複数発売されています。
どの医薬品も基本的には同じ効果・作用であり、使用方法もほぼ同じです。

日本国内での購入が簡単とはいえ、価格的にはロゲインの方が安いこともあり、国内のミノキシジル薬ではなく、わざわざ通販等でロゲインを購入するという人も少なくありません。

日本でのミノキシジル発毛剤の先駆け的商品で、俳優の水谷豊さんのCMでもお馴染みな人気の商品です。1999年の発売当時はミノキシジル1%配合の1種類しかありませんでしたが、現在ではビタミンB群とE群の補充薬を合わせて配合した「リアッププラス」や、女性向けの「リアップジェンヌ」、ロゲインと同じくミノキシジルを5%配合した「リアップX5」、ジェット噴射式エアゾールの「リアップジェット」などバリエーションも強化されています。

リアップ

価格は4,000円〜7,000円程度とさまざまです。

リアップ
ミノキシジル濃度:1%
リアップジェンヌ
ミノキシジル濃度:1%
パントテニールエチルエーテル、トコフェロール酢酸エステル、l-メントール配合
リアッププラス
ミノキシジル濃度:1%
パントテニールエチルエーテル、トコフェロール酢酸エステル、l-メントール配合
リアップX5 プラスローション
ミノキシジル濃度:5%
ピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、l-メントール
リアップジェット
ミノキシジル濃度:1%
パントテニールエチルエーテル、トコフェロール酢酸エステル、l-メントール配合

育毛シャンプーで有名なスカルプDから発売された、日本国内最高濃度のミノキシジル5%を配合する発毛剤です。スカルプDシャンプーが一世を風靡したこともあり、バリューネームは一番かもしれません。1本7,000円程と高額ではありますが、3本セット、4本セットなどのセット購入することで少し安く購入することも可能です。4本セットを購入した人限定で、4ヶ月の使用後に頭髪専門医師の無料診断を受けることができるという特典もあります。

スカルプD メディカルミノキ5

ジェネリック医薬品販売の大手・東和薬品が発売した、こちらもミノキシジルを5%配合した発毛医薬品です。用法・用量などは他薬剤と同じで、効果や作用に関しても大差なく、価格も7,000円前後で販売されています。

ミノアップ

2018年11月にロート製薬から発売された、比較的新しいミノキシジル医薬品がこのリグロEX5です。こちらもリアップX5やメディカルミノキと同じくミノキシジルを5%配合しています。効果や作用も他製品とあまり変わりがなく、添加物に若干の違いがある程度ですが、そこまでの大きい差ともいえません。価格も7,000円前後と同じくらいなので、国内のミノキシジル5%発毛剤はほぼ横一線という印象です。

リグロEX5

女性用ロゲイン

男性用とされているロゲインと同じアメリカのマクニール社が製造・販売している女性向けのロゲイン「WOMAN Rogaine」です。
特徴は有効成分のミノキシジル濃度が2%と低くされているところ。ミノキシジル自体が女性に副作用を発症させやすいため、濃度を下げています。しかし女性は男性と比べて頭皮が薄い場合が多いため、低濃度のミノキシジルでも十分な効果を得ることが可能といわれています。

女性用ロゲイン

また、濃度を下げることで副作用の危険性も下がるので、薄毛に悩む女性には適した治療薬といえるでしょう。
基本的な効果や副作用は男性用ロゲインと変わりません、使用方法も同じ液状タイプなので頭皮に直接塗布する形となります。価格的にも男性用とあまり変わらず、4,000円前後で購入することが可能です。
ただ濃度が男性用よりも低いとはいえ副作用が確実に無いとはいえませんし、妊娠中や授乳中の女性は使用しないでください。

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